新金線の旅客化をめぐり、現在葛飾区ではLRT(次世代型路面電車)とBRT(バス高速輸送システム)の2案を中心に検討が進められています。そんな中、注目すべき“第3の提案”があります。

原案の主な問題点

LRT案

  • 金町駅構内の旅客列車乗り入れスペースの不足。
  • 国道6号線との交差方法、および踏切による交通渋滞の悪化。

BRT案

  • 運転手不足問題。
  • 「ただのバス」と見なされがちで、住民の支持や関心を得にくい。
  • 地域のシンボル性やブランド力に乏しい。

革新的な交通システムとは?

7月1日に「交通システム・省エネ・自動運転戦略」の勉強会を実施し。三菱重工業株式会社(猪俣様)をお招きし、葛飾区都市設備部交通施設担当部長の今井氏と新金線旅客化担当課長の野刈氏をはじめ、葛飾区の担当の方々にも同席して頂き行われました。新金線への新たな適用可能性を探るべく、国内外で実績を持つ交通メーカーによる革新的な交通システム【次世代AGTプラットフォーム「Prismo」】が紹介されました。

このシステムは、路面電車・新交通システム・モノレールなどの長年の技術開発を背景に、自動運転・急速充電・省エネ・カーボンニュートラルといった次世代の要素を兼ね備えています。

ポイント①:30秒充電で2km走行!キャパシタ電池の驚異

最大の特長は、駅に30秒停車するだけで2kmを走行可能とするキャパシタ電池を活用した急速充電システム。給電レールや架線が不要なため、都市景観を損なわず、建設コストも大幅に抑えられます。

ポイント②:自動運転&高精度ガイドで安全・快適

高性能センサーや画像認識による自動運転も導入予定。車両は軽量アルミ製で、専用軌道または既存路線の活用が可能。踏切・駅設計など都市インフラとの整合性も含めた検討が進められています。

ポイント③:環境負荷を最小限に

このシステムの製造拠点では100%太陽光発電を採用。運行時のCO₂排出も従来比で約40%削減できるとの試算があり、カーボンニュートラルな都市交通モデルとして高い期待が寄せられています。

新金線が“次世代交通モデル”になる可能性

葛飾区が検討中のLRTやBRTはすでに他地域でも導入実績がありますが、今回の提案は『新金線でこそ導入できる日本初のモデルケース』としての可能性を秘めています。専用軌道や安全性、経済性のバランスを保ちながら、地域の活性化やまちづくりにもつながるソリューションです。

東京発!日本初!という事になった時に宇都宮ライトレールの盛り上がりを上回る事が考えられ、葛飾区としても新しい観光スポットができるのではないでしょうか?

今後は、詳細な費用試算や、地域住民や関係者の声も取り入れながら第三の案として検討に上がれば嬉しく思います。

勉強会の様子

経緯

東洋経済:ベール脱いだ、三菱重工「新交通システム」実力は? 架線レスでコスト大幅減、導入できるのはどこか

東洋経済さんのこのニュースを見て、三菱重工さんにご相談した所このような会を実施する事ができました。また、葛飾区役所の関係者の皆様にも時間を調整頂き感謝しております。

新宿新道踏切

説明会の後で、猪俣様にお時間を頂き新金線実現の会のメンバーと踏切を視察しました。

ウィメンズパルで実施しました。

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